第1変化動詞 ―直説法・能動態・現在―

上の表は、動詞amō(アモー)の活用表です。まずはこの表の見方を解説します。

動詞の活用表の見方

  • sg.はsingular(シンギュラー):単数の略
  • pl.はplural(プルーラル):複数の略
  • 1st、2nd、3rdはそれぞれ1人称、2人称、3人称の意
  • amōの隣の-āreの部分は、動詞amōの不定法(英語でいうところの不定詞)がamāreという形であることを示すが、詳細は後述

ちなみに、動詞の活用のことを特に曲用(declension ディクレンション)といい、また語の活用表のことを英語ではParadigm(パラダイム)といいます。

このように、最初のうちは文法用語の略語や英語も併記していきますが、これらはすぐに覚える必要はありません。しかしこのような約束事がわかると後により詳しい文法書や洋書を読むときに役立つでしょう。

さて、ここでこの表を眺めたときあることに気づくと思います。

それはラテン語には、日本語で言うところの私は、とかあなたは、といった主語にあたる部分がないということです。これはなぜだと思いますか?

答えを言うと、主語をわざわざ示す必要がないためにそれらは省略されているのです。

この表をよく見てみると、それぞれの活用形は全て異なっており、一つとして同じ形のものはないことに気づきます。

ということは、裏を返せば動詞の活用の仕方からおのずとその主語がわかるということであり、ラテン語の動詞は基本的に主語の代名詞を必要としないのです。

ラテン語で、「私は愛する」

それでは、実際にラテン語で最も簡単な文を作ってみましょう。

ラテン語で「私は愛する。」と言いたいとき、主語を示す必要はないのでした。

したがって、「愛する」という動詞amōの活用表から1人称・単数の形を見つけ、

Amō. : I love. 私は愛する。

となります。とても簡単ですね。

ラテン語の文を作るときは、英文と同じように文頭を大文字にし、ピリオド(.)かクエスチョンマーク(?)、エクスクラメーションマーク(!)で終わります。

もっとも、2000年前には小文字も句読点もなかったわけですが、見やすさのためにこのサイトでは現代式の表記を採ります。

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